くちびるの端に

最近の観劇記録①

ささぴちゃんに触発されたので久々に書く。 去年の11月、突然「せっかく東京にいるのに上京する前にやりたかったこと全然できてないじゃん!!」と思い立ち、ずっと生で見たいと思っていた坂東玉三郎(本当は歌舞伎役者さんは呼び捨てはダメで、さん付けとか…

空想するための教養

内田洋子の「サルデーニャの蜜蜂」を読んでいる。イタリア在住40年以上になるジャーナリスト、内田女史の小説より奇なるエッセイだ。女史はフットワーク軽くいつの間にか相手の懐に飛び込み、生活者の視線でイタリアの歴史、生活、風俗と現地の人々との交流…

麝香

齢を重ねるごとに好みの香りは移ろっていくという。 昔からよく聞くことだが、自分の身に降りかかって初めて、肉薄してそう感じられるようだ。此の所フレグランスそのものから遠ざかっていたが、梅雨が明けてなんとなく久方振りに香水が欲しいと思った。然し…

サラダ記念日

先日7/6、齢27にして社会人初の有休を行使した。 午前中だけ労働し、昼餉は自宅でトマトとオクラを刻んで素麺と頂く。出汁の中にすーっとしたトマトの酸味が際立ち、思わぬ発見をしたようで、ゆったりとした有休の始まりに胸の内で燥いだ。 然し、固より休み…